読書記録②: なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
蔦屋書店で見かけて気になっていた本。二回通読した。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
- 作者: 中島聡
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2016/06/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は筆者の経歴や仕事論についても言及しており、むしろそこをメインとしてもよいと感じた。時間術などの方法論は、どうしても理想論に感じてしまった。
文体は非常に読みやすい。(逆に言うと、深みがない)
内容を簡単にまとめてみた。
- まず2割の期間で8割仕上げる
- 15分のリストを作る
- 集中時にはマルチタスクをしない
- 長期の仕事は縦に切る
- 複数の仕事が並行しているときは、一日を横に切る
- 締め切りは絶対守る
- 締め切りの前に締めきりを作る
- 課題は分割する
- 認知資源を減少させない(決断は速く)
- プロトタイプを作る(80%ほどの完成度でよい)
- 目的が不明確な勉強はしない
- 崖から飛び降りながら飛行機を作る(物事はやりながら覚える)
- 集中力を身に付けるのではなく、楽しくて仕方がない好きなことに向かい続ける
- 自分が幸せになることをやる
- 移動時間も仕事のことを考える
以下、感想。
「20倍界王拳」を使って集中するとあるが、これは20倍 のパフォーマンスで仕事をするという認識でいいのだろうか。凡人の私には、いくら集中しても5倍が限界な気がする。さすがに、喩えだと思うが。。。
そもそも、2割の期間で8割仕上げるというのが、パレートの法則(2:8の法則)をなぞらえた主張に思える。ここから得られる教訓は、「前倒しで一気にやること」と換言すれば分かりやすい。
プロトタイプを作る(80%ほどの完成度でよい)、というのは、最近Twitterで見た以下の投稿に近いものを感じた。
美大生を10年以上みてきた。週一の演習に、作る子は作ったものを持ってくる。作らない子は「こういうの作ろうと思ってるんですけど」と言うので「じゃあ来週もってきて?」と言うが、次の週も「やっぱりこうしようと思うんですけど」と話だけ持ってくる。作る子はさらに作ってくる。そして一年たつ。
— ヲノサトル (@wonosatoru) 2017年7月22日
私も完璧主義なところがあり、ボトムアップで物事を考えてしまうせいで締め切りに間に合わないといったことが非常に多い。作り込む前にプロトタイプを作って上司など他人に確認してもらうことにしたい。
目的が不明確な勉強はしない、という意見はそういう考え方もあるのかと参考になった。違う側面から言い換えると、モチベーションが高い状況なら勉強が苦にならないということだろう。
集中力を身に付けるのではなく、楽しくて仕方がない好きなことに向かい続ける
これは至言だ。この辺り、考え直して後日ブログに書きたいと思う。
筆者は自分の仕事を愛しているのだろう。私も自分の仕事を愛せるようになりたいなあ。